伊東くん。あの柳の木はねー。と、大木になった柳の杖の話をきかせて下さったのは、ほかならぬ、前田正範老師であった。
この語りから、私たちは、岩見沢の地質を知る上に大変参考になった。
そして、開拓使が、明治19年に、当時1万余円をもって水道工事を施工した理由も知ることが出来、また、明治39年、町予算の4倍を超える大金を投じて、水道工事をすることになった事も十分うなずけるところである。
民話は、市民の生活を語りつがれてきたものであろう。
それ故、民話はいつまでも私たちの心のともしびとなって消えることがないのである。
第三集を採話するに当たって、前田老師を始め多くの方のお世話になりました。
厚くお礼を申し上げます。
尚、3年がかりで道内の民話48編が『北海道の昔話』という1冊の本となりました。
是非、子どもさん方に聞かせて下さることを願ってやみません。
昭和53年8月10日
いわみざわの民話第三集岩見沢市郷土資料室伊東博
皆さん、いわみざわの民話(執筆伊東博編)第3集『あとがきにかえて』いかがでしたか?。
次は志文民話第1集裸乞食物語です。お楽しみ下さい。
岩見沢の民話のホームページへもどる
私のいわみざわへもどる