序文・発刊によせて


序文

私達の郷土が祖父母あるいは曽祖父母によって開拓されてから百年を迎えようとしています。現在の隆盛の蔭にこの歴史の中にあった事柄が過去のものとして忘れ去られがちですが、先人の哀歓が風土の断面の中にふるさとの心として生きております。

つれづれに聞いた古老の口承をふるさとの民話として志文小・中学校父母文集に載せさせていただいておりましたが、今回、中学校の新谷先生の指導のもとに生徒の切り絵を入れて民話第一集としてまとめられることになり汗顔をおぼえるところであります。

人はみなそれぞれに育ったふるさとを思い出すものです。このふるさとの面影をしのび古き時代の理解を深める一助になれば、と思っております。

発行に際し、志文小・中学校の教職員の温かいご助言、ご協力を厚くお礼申し上げます。

1977年12月秋山寛






発刊によせて

秋山寛氏の民話が第四編まで、志文小学校父母文集に、第五編、六編が志文中学校父母文集に掲載され、興味深く、楽しく読まさせていただきました。

秋山氏は、農業経営、また、志文小学校PTA会長として多忙のなかにあって資料の収集や整理など大変ご苦労されたことと思いますが、そのご努力に心から敬服しておりました。

この貴重な民話を、本校教育にも活用させたいと考えておりましたところ、美術担当の先生がこの民話を素材に切り絵の指導をされ、全校生徒の作品の中から代表作を選び、生徒に親しみやすいものにして、民話第一集として発行することになりました。

校下地域は、最近、団地造成が急速に進み、開拓当時の面影がうすれてきておりますが、心のふるさと志文民話第一集が本校の父兄でもある秋山氏と、全校生徒の協力によって生まれたことは、大変有意義な試みであったと思います。

これまで、生徒の指導にあたられた新谷先生、協力くださった吉田事務職員、よく努力された生徒の皆さんに、心からお礼を申し上げます。

昭和52年12月21日学校長佐藤金蔵





「皆さん、『序文・発刊によせて』如何でしたか?。次の民話もお楽しみ下さい。」

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